コンセプト
開業以来40年経過しましたが、スーパーやコンビニが増加した約20年前より20歳未満の若い女性から30歳以上の女性の5人に1人が、子宮筋腫や内膜症と診断され急増しています。
良種の腫瘍にもかかわらず、重い症状に耐えかねて必要のない手術に踏み切る人もいます。切らずに直せる選択肢の一つとして、漢方薬と食事と生活の改善療法があります。
漢方による治療法
漢方治療とは
漢方医学は西洋医学(一般に開業医や病院で行われている)との違いについて知る必要があります。
漢方医学は自然的科学(植物の茎、根、葉、皮等を乾燥させ、又動物や化石等と混合して煮沸して作った物)的なもので、
伝統的(何千年も前から)な医学であるが、西洋医学は実証的、科学的です。
又漢方は個人の体質、特徴を重視し、体と心は一体であると考え、
一つの器官を重視せず、体全体の調和を図る全人的医療を目的としています。
西洋医学は、一定のガイドラインに沿った治療で、老人も青年も殆どおなじ治療法を行う傾向にあります。
西洋医学では、検査結果で異常がなければ、自律神経失調症と言われて、
精神安定剤など投与されて終わりですが、漢方では症状がある限り、病的状態と解釈し、
脉、舌、腹証等、多くの身体所見と主症状を参考に治療法を選択します。
その為、漢方では同じ腹痛であっても、身体所見、体質の相違等によって、異なる漢方製剤が投与されます。
反対に西洋医学的には異なると判断された症状であっても、漢方的診断で同じと判断されれば同じ処方が出される場合もあります。
成分的にみると西洋学は殆ど精製された純粋な科学物質で、一つの臓器に一つの薬理作用をもつ薬剤となっています。
漢方薬は何種類かの生薬の組合わせであり、この天然物は化学合成した薬とは異なり、自然の力を体にもならし、
体にやさしく、副作用も少ないため、体質に合えば長期投与も可能です。
東洋医学による不妊治療について
漢方薬の不妊治療は西洋医学と全く異なり子宮や卵巣だけでなく、患者さんの体全体を総合的に診断し、虚症か中間症か、実症か等を判断し漢方薬を決めます。
ある人は胃弱を治すことが最優先されるかもしれません。又冷え性を解消することから始めるかもしれません。目標は妊娠しにくかった母体そのものを、妊娠しやすい体調に整えることです。
従って、西洋医学だけでは妊娠出来なかった方が漢方治療によって意外にすんなりと妊娠することを経験してきました。それらの治療経験から1人で多くの夫婦が子宝に恵まれるよう更に良導絡や整体療法、食事療法等を指導しています。
約10年間、全国の有名な不妊治療専門病院を受診治療しても妊娠出来なかった患者さんが、1年以内に妊娠して喜ばれた症例もありました。